iTunes Music StoreとJASRAC。
「iTMSも日本のルールで」——JASRAC、ネット配信に期待(ITmediaの記事)
JASRAC常務理事の菅原瑞夫氏によると、
「iTunes Music Storeの登場も歓迎したい」と
パソコンへの音楽配信サービスに前向きな検討をしているようです。
iTMSについては、2年ほど前からアップルがJASRACへ相談に来ていたとのことで、「当初は2005年4月ないし5月の開始を目指していたようだが、しばらく延期されているようだ。日本にサービスの拠点を置き、日本のルールで進めていくということで相互理解を得ている」(菅原氏)という。
さて、iTMSが開始されるとなると気になるのは値段と
デジタル著作権管理(DRM)の縛りです。
菅原氏は、「ダウンロード型ならば、1曲あたり7.7%もしくは7.7円の使用料を徴収するという
ルールはいかなる事業者においても変わらない」とコメントしているそうです。
JASRACが幾ら課金するのはかまいませんが、
一曲あたり幾らにするのかはアップル次第です。
個人的には一曲100〜120円程度が望ましいと考えていますが、
仮にTSUTAYAなどのレンタル料金より高くなれば
俺はiTMSを使うことは無いと思います。
TSUTAYAから借りてきてパソコンにコピーすればいいだけです。
DRMについては、iTMSが緩いとは個人的に思いません。
どうもJASRAC側は緩いという認識があるようですが。
個人で正規にダウンロードしたものを、
CD-Rなどのメディアに複製することは
個人の当然の権利だと思います。
なぜならパソコンに使われているハードディスクは
2〜3年も使えば故障してデータを喪失するリスクがあるからです。
よって、CD-Rなどのメディアにバックアップする必要があります。
JASRACは使用料の徴収とコピーコントロールの強化に必死なようですが、
あまり縛りを厳しくすると消費者にそっぽを向かれますよ。
iTMS開始後、アメリカでは違法ダウンロードが減少し、
CDの売り上げが伸びたというデータもあるようですから、
日本には日本のやり方があるというのは大義名分になりません。
むしろ日本が世界的に孤立し、
関税障害だと圧力をかけられるリスクさえ生じかねません。
違法ダウンロードをなくそうというのが
iTMSが始まったきっかけであり、義はAppleにあると思います。
さて、JASRACとアップルのその後の交渉ですが、
交渉が決裂してiTMSが日本で始まらなくても
個人的には一向にかまいません。
iTMSのプリペイドカードを購入すればいいだけです。(Solid Inspiration Blog様参照)
新譜にこだわらなければiTMSで音楽の検索後、
Amazonで購入すれば良いのです。
日本の音楽購入をあまり考慮しないやり方ですが、
個人的にはZONEが解散したのでどうでもいいです。(←ひでぇ)
音楽をどんどん消費するだけの音楽業界に、
かなり嫌気がさしているのは事実です。
音楽番組もまともなのはPopJamと、ミュージックステーション、
カウントダウンTVぐらいしかありませんし。
日本の音楽シーンを健全なものにするという気概が、
レーベル、JASRAC含めてきわめて希薄であると思います。
音楽は誰のものか、
ミュージシャンのものであり、視聴者のものです。
そこに役人の考えを押し付ける余地はありません。
JASRACはそのことに気がつくべきです。
JASRACに一言申し立てるにトラックバックします。
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コメント
あらびー様もきっとお書きになることだろうと思っておりました(笑)。
指摘の鋭さや文章の流れのうまさに脱帽です。トラックバックさせていただきます。
ありがとうございました。
投稿: Solid Inspiration | 2005.05.20 07:17
Solid Inspiration様>
トラックバックありがとうございます。
日本ではこのような議論になると、
消費者不在の感が否めません。
官業の癒着といえばそれまでですが、
官が強すぎるような気がします。
もっと民の立場に立った議論が
不可欠だと思います。
投稿: あらびー | 2005.05.20 10:24